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2014年03月28日

中央アジア部族の『乙嫁語り』(森薫さん)

中央アジアで暮らす人たちの、
「婚姻」にまつわる物語を描いた『乙嫁語り』。

乙嫁語り 1巻 (ビームコミックス(ハルタ)) / KADOKAWA / エンターブレイン

人や文化がとても丁寧に描かれていて、
ドラマとしてもすっきり面白くて好きな作品ですが、
マンガ大賞2014を受賞したとのこと。

森薫さんの作品です。


物語の中心人物となることが多いアミルは、
婚期を逃したとされる20歳で、他部族の12歳の夫に嫁ぎます。


狩りの話や、刺繍にまつわる話などを読んでいると、
なんとなく、私は、
本で読んだアイヌ文化を思い出したりもします。
アジアの文化どうし、つながるところがあるでしょうか。


物語では、部族間の戦いという、きな臭い問題も出てきて、
同じ、血を感じるたくましさが漂っても、
狩りと戦争は違うことを、改めて知らされます。


ちなみに私は、アミルの兄の、アゼルが好きです。
弟のジョルクとセットで。

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2014年03月22日

自信のない自分。行動できない自分。 〜村井美月先生メソッド本 発刊!〜

自信をもつこと。行動すること。

これができたら、人生は好転していくと思います。

でも、自信のないときの自分、
行動ができないときの自分は、厄介です。

ほんとに・・・自分が一番厄介だと思います。

明るくポジティブに、とばかり言われるのも、
逆に辛く、かえって自分のダメなところに傷つきます。

でも、そんな自分が否定もされず、
無理なく好転していけるようなシンプルなワザを、
教えてくれる本が、今月、出版されました。


お世話になっている村井美月先生のメソッド本です。
今日からあなたが自信をもって生きていく方法―不安・心のモヤモヤをちょっとしたことで、あなたの強力な力に変える 不安を自信に変える村井美月流メソッド [単行本] / 村井 美月 (著); カナリア書房 (刊)


村井先生は、管理栄養士や食品アドバイザーの資格のための学習や、
生活改善のための方法の著書もおありです。

ご自身が、のりこえ実践されて来た経験をふまえながら、
心と体の両方向から人生そのものを考え、
とりくみやすいスモールステップのメソッドとして
どこか気持ちによりそって、伝えてくれるご本だと思いました。

先生の御経験談も読み応えがあります。
いろいろ大変だったんだなー、すごいなあー・・と。

先日は、出版記念パーティーで、
先生を支えられている蒼々たる方々とお会いする機会も得られ、
あらためて、先生のお人柄も感じました。

村井先生は、来週には、管理栄養士の本も出され、
タイプの違う本を1ヶ月に2冊出されるご活躍!
原稿に向かわれるお忙しさも半端でなく、
私もお手伝いさせていただきました^^V


来週発刊!・・まだ画像がありませんでした。↓
管理栄養士最短合格のためのテキスト&模擬問題 [単行本] / 村井 美月 (著); 秀和システム



↓これは、先生と夢のスポーツカードライブ(ほぼ徹夜明け状態)。
 原稿作りに追われながら、出版社さん近くのカフェショールームで
 お声かけいただくまま、ちょっと乗らせていただいたベンツ車でした^^


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2014年01月22日

名づけて自分というものから切り離すこと。

「名づける」というモチーフは、さまざまな文学作品や文化人類学などでとりあげられています。そして、この名づけることを、エンデは「必要な罪業」とも表現する。

理性のわざ、人間ならではの客体のわざ。
そして、そこから世界が立ち上がる、深淵にふれる荘厳なわざ。

ちょっと日常的な話になりますが、もし、たとえば、気持ちがぐちゃぐちゃになっているときに、自分の「中」の感情や想いに名前をつけられれば、その途端に、その感情はわたしの「外」のものになって、意識が自分の思考に集中し、思考は身体とつながり、もっと深い心に浸れる・・・のではないでしょうか。





名づけるといえば、エンデの作品『はてしない物語』では、主人公のバスチアン少年が、人間の子どもである彼の想いでできている世界ファンタージエンの女王である少女に名を与えるよう促されます。そして、名づけた途端にその世界がはじまる。名づけた名は、「モンデンキント(月の子)」。

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー) [単行本] / ミヒャエル・エンデ (著); 上田 真而子, 佐藤 真理子 (翻訳); Michael Ende (原著); 岩波書店 (刊)


『はてしない物語』という本・・本を持つだけで胸が不思議な気持ちにとらわれるほどです。この特別な感じが、まさに文学の力、芸術の力を自ら証明していると感じて来ました。偉大な作家です。演劇人でもあり画家の息子でもありました。構築された思想をもっており、反戦の作家の一面も。青年時代にはナチスの軍隊に入ったものの脱走したというエピソードもあったと記憶します。


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2012年02月27日

庭の読書

私は、土のある庭がとても好きで、
植物との関わり、庭いじりが好きで、
そうなったのは、
まずは、母方、父方双方の、祖父母のおかげなんだと思う。

母方の祖父母は、私が奔放に満喫できる土地をもっていてくれたし、
父方の祖母もまじえて、
植物たちについて、いつもよく頻繁に語っていたし、世話をしていた。

母も父も、私を、土いじりをしたいがままに放置しておいてくれる育て方をしたし、
おじのつくった池には鯉がいたし、にわとりも鳥も昆虫もいて、
私や妹や、いとこたちは、自分で植物を育てていいスペースを決めていた。

土いじりが出てくる物語、本にはいくつか出会ってきたけれど、
気持ち悪かったりするのもあって、それは、ちょっと敬遠したくて、
このテーマでは、特に、健全なものに触れたい。


花言葉をさがして [単行本] / ヴァネッサ ディフェンバー (著); 金原 瑞人, 西田 佳子 (翻訳); ポプラ社 (刊)


『花言葉をさがして』という、この本をまず買ったことが良かった。
忙しくて書店に足をふみいれたことが、まず何日ぶりかわからないときで、
主人公のいくつかの場面がわたしのそんな状態とも重なった。

久しぶりに読んだ小説。

生命力が表現されているのがいい。

そのときは、とても気持ちが疲れていたので、
つまらなくてがっかりとかするとかで気持ちがマイナスに動くのには、
耐えられなくて困るなと心配になったので躊躇もしたのだけれど、
結局、どこかぼんやりと買った。良かった。

いろいろあって書ききれないのだけれど、

この本の、訳がしっかりしていることに感心して、
作者の「良書」をつくろうという思いと職人的な小説書きの過程に触発されて、
思いがけず、出産と乳児育てのリアルな描写に出会って、
母と娘のドラマに触れ、人を愛することそのものについて、この年令でなお学んだ。

この作者の処女作。

原書も読みたい。

ポプラ社は、作家選びが上手なのかな。ときどき、良い文に会う。
ただ、電車で見た広告がなければ、書店では私の目につかない装丁だったんじゃないかと思う。

訳者のひとり、西田佳子さんは、バーネットとかモンゴメリも訳した経験がある方。
児童書の訳はいい加減じゃできないだろう。
あと、私だったか娘だったかが、以前、気に入って読んだヤングアダルトも訳している。
実は、私は、いつか、アメリカのヤングアダルトがとても訳してみたいのだった。

いつかしたい仕事、したいことがたくさんある。
「いつか・・」はよくない、と成功法則などでよく言われるけれど、
私は自分の「いつか」の夢と計画を大事にしている。
だって、今の仕事と生活も大切だし、マルチタスクをこれ以上広げることも望まない。

そして、そういう翻訳業は、娘が喜んでくれる仕事なんじゃないだろうか・・・とふと思うのは、
最近、娘との時間が多く、しかも、この物語に触発されて、娘が愛おしいからなのかも。
彼女とのつながりのひとつが、本だし。

とにかく、これを読んで、周囲のいろんな人への愛情に実感が持てたことに、感謝している。



そして、西田さんが訳した「小公子セドリック」の作者のバーネットといえば、
私の庭への気持ちと、どこまでも重なり、広げ、育ててくれた『秘密の花園』の作者でもある。

秘密の花園 [単行本] / バーネット (著); グラハム ラスト (イラスト); Frances Hodgson Burnett, Graham Rust (原著); 野沢 佳織 (翻訳); 西村書店 (刊)




そしてもう1冊の庭の本。
自分では「庭」テーマを特に意識してはいなかったけれど、
最近買った『地上はポケットの中の庭』。

地上はポケットの中の庭 (KCx ITAN) [コミック] / 田中 相 (著); 講談社 (刊)


これは漫画。

やっぱりがっかりしたくなかったので、
賞をとったということに気持ちを押されて買った。

庭系のしずかで淡々と心に迫るストーリー運びで、
私の滋養になってくれた短篇集。


タイトルがまず素敵。
あと、コマのなかの作者のつっこみも好き。
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2010年12月12日

moon moon moon book

MOON BOOK2011 [Diary] / 岡本翔子 (著); アスペクト (刊)

本をまとめて買った。図書館からも借りてきてる。
読み途中本を何冊も抱えて視野と妄想空間が広がってく。楽しい。


でも、だけど、

先週、ひまさえあれば(いや、ひまなかったのに)見ちゃってたのは、
岡本翔子さんのMOON BOOK。


月の意味がすごくわかっていろいろ納得・・・。


たとえば、


先週、同じ日の同じ数時間に集中して、
複数の人から、電話の着信が入っていて、
電話が通じない、と嘆くメールがきていた。
(すみません。この直後、私のケータイは入院中した・・
代替機にも慣れてきました)


その日の月は、さそり座にあったのですが、


さそり座のネガティブイメージといえば「嫉妬。独占。」とかが、
私には印象的なのだけれど、
嫉妬や独占という言葉が出てくるのは、つまり、
近さゆえにフォーカスされるすれ違いみたいなものが、
あるということなのかと思ったりして、

・・・・なるほど〜・・・と思う。


おもしろくてしょうがないです。





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2010年11月29日

「そのテストはうけなくてよかったんです」

7SEEDS 1-18巻コミックセット (フラワーコミックス) [コミック] / 田村 由美 (著); 小学館 (刊)

7SEEDS(田村由美)は、
命の瀬戸際で繰り広げられるドラマだから、さまざまな心の問題を、
説得力をもって描けるのかな、と思うけど、

私たちの日常の色んなことにリンクする。


今月のflowersのあんごを巡るやりとりには涙がとまらず、
私にも何か示唆してくれたけれど、

実は、これを今、見せたいと思った女の子がいる。


一般社会から隔離された環境で、
未来への生き残りをかけたテストを受けるために育てられ、
心に深い傷を負って生き残ってきた危うい心をもつあんごたちに、
・・そのテストは受けなくてもよかった、逃げてよかったと、
涙を流して説く嵐と、
それを言われて愕然とするリーダー気質のあんご(安居)・・



逃げるという選択肢を思いつかないよう「洗脳」をした教師たちに怒りを感じ、
あんごたちをDV被害者と重ねて、
第三者である嵐が泣いていたことに、私は何かを教えられた・・・


つい最近のことを思い出す。
あの女友達に・・・いや、もしかしたら回りの人たちに見せたい。

あのときのあたし・・自分のことじゃないのに、
あまりに悲しくて涙が出てきた。



「治してあげる」ため、「良くしてあげる」ために、
逃げる手足を麻痺させて、抱え込んで壊して心をひらかせるやりかたに、
私は、やっぱり、嫌悪を感じるし、賛同できない。


「いまは去れない」「去ったら、卑怯、だめなやつって一生言われる」
という彼女が、呪縛のなかにいる状態なのが私には見えても、
本人は、そこはどうしようもないんだなあと思う。


って、まるでカルトか何かみたいじゃないの・・?



・・・・



周りの人がみんな自分の問題にむかいあいながら、
ぐるぐるくるくる渦をつくって動いて、
どこかに向かっている年末なんだと思う。


・・・マヤ暦の話題のせいかもしれないけれど、20世紀が終わるころよりもっと、
世紀末みたいな感じというか、
何かの節目に向かっている気配が、日に日に色濃くなっているような・・・

2010年は、「出会いと別れ」の年だって言ってた人がいた。
激動という言葉が彷彿する。



・・・・・ で、で、漫画の話にもどると(今日はそこです)、


宇宙兄弟 1-11巻 セット (モーニングKC) [コミック] / 講談社 (刊)



地に足がついてて健全で、確かな力をくれるのは、
やっぱり宇宙兄弟 (小山宙太)だよねって思う。

posted by semchy at 07:05| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月02日

ちょっと怖い?「ゴシック」


GOSICK  ―ゴシック― (角川文庫)

GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)

  • 作者: 桜庭 一樹
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/09/25
  • メディア: 文庫





娘がいきなりはまって、いっきに7冊、子どもなのに大人買いした本。

あ、あたしは、今日、熱があってふらふらしていて、
やっと家に帰って来て、ちょっと色々疲れて、少しきつい覚悟もして、
さてさて、これからどうなるかな、と軽い溜息もつきながら、
薬をどうしようか迷っていたところなんだけど、

娘が、1冊めから順にあらすじを教えてくれはじめ、
「ねえ、聞いてないでしょ!」とか言うので(かわいい)、
きいていた、というか、熱で気が遠くなってた・・・・・・

でも、なんだか、とっても小説家に憧れた。
こんなに女の子を元気にするのか、と思って。

灰色おおかみとのハーフとか、なんとかとか、日本からの留学生とか、
私には、まるでファンタジック少女マンガの世界に聞こえるのだけど、
もっと深いと言ってた。

いや、私には、マンガも深いものがあるけれど。

ついでに言うと、娘の周囲に鬱病の人が続出して、
私の周囲の人のことまで、「その人、鬱病にならないかな」と
心配するようになっている。

あたしが思いっきり鬱に落ち込んだときも娘は見ているのだけれど、
あれのことは覚えているのか、どう捉えているのか、
ちょっと、まだ、確かめたことがない。

「ねえ、ちえちゃん、ピエロがこわいって言ったことあるよね」と言って、
自分は、黒い陰で口が切り抜かれたような顔がが怖いと言った。そして、
「夜、こんな話するんじゃなかった」とこわがってた。

私が、生理的に気持ち悪くて怖いものの話を、
ときどきしたことがあるかもしれないけれど、
それを、彼女は印象深く覚えているのを知った。

また、娘、「この小説、ちょっと怖いけど、でも、よく考えたら、
その怖さはそれほどでもなかった」と、ちょっと複雑な、
言い回しをしていた。



posted by semchy at 00:25| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月17日

『元気が出る詩の本』


元気が出る詩5年生 (元気がでる詩の本 (5))

元気が出る詩5年生 (元気がでる詩の本 (5))

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 理論社
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本




息子がほしいというので注文しました。
やっと届いたと喜んで、今日は、
暗唱しようとしていた。

いままた喘息を起こしていますが、
それ以外は元気そうです。表情も明るいし。

先日、派手なアレルギー症状で、
夜間救急に行ったときに、待合室にあった本です。

ああいうとき、「元気が出る」というタイトルの文字を
見ただけでも、じわっと励まされます。

だれが選んで、置いておいてくれたんだろう。
感謝します。
息子と同じ「5年生」用のものだけが、たまたまあった。

大好きな工藤直子さんの詩も載っていた。

どん底・・・と言うのは、もっともっと別の、
もっとすごい状況なのかもしれないけれど、
でも、あの、町中が確かに健やかに時を過ごす中、
自分たちばかりが何かからはずれてしまい、
もう救ってもらえるものがないかもしれないような、
あの、地に崩れたような気持ちを体験したら、
人は、少し、その時から、変わるんじゃないかと思う。

昨日、若いアルバイトの男の子が、
「子育てって大変ですか。どういうことなんですか」って
まっ正面からきくので、私は、
かけがえのないものを得られる体験と、
思い通りにならないことを味わう体験が、
何か、人を変えて豊かにすると言うようなことを、
なんだかぽつりぽつりと答えた気がします。

待合室で、息子が、この本を見つけて、
ふたりで一緒に読んで、そういう静かなふたりの時そのものは、
しあわせな記憶のひとつだと感じています。

ほかの二人とも、そういう、
静かすぎる、ふたりきりの時間を、
いくつか過ごしてきて、

なんだろう・・・たとえば若い頃の、
彼氏がいるとかいないとか、恋愛の経験がどんなだとか、
そんなことが気になっていたことが遠く青くほほえましいのは、

いま、人と人との心の触れ合いの、
思い出の断片をいくつも人生に刻むことができ、
そして、それもありがたいことだけど、、
自分の生も手も届かないところで、
大事な子たち、人たちがしあわせに生きてくれることを、
切実に切実に願うぐらいの歳になったからなんだろうと思います。



posted by semchy at 22:40| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月09日

楽天ブックス10分に一人タダ

楽天ブックスでは、本日7月9日まで
10分に一人タダのキャンペーンをしているそうです。

このキャンペーンのネーミング、
少ない言葉で上手に伝えるなと思ったりします。

タダと言ってもポイント返しのようですが、
私、なに買おう。色々ほしかったはず・・・


考えます。


良かったら、恩師が描いた児童労働のための絵本も、
ぜひお願いします。本文、私が書きました。

知ることで変わる何かがあったらいいなと思います。

世界で働く子どもたちもっと知りたい

世界で働く子どもたちもっと知りたい

価格:円(税込、送料込)





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2010年06月19日

いのちのまつり―「ヌチヌグスージ」

私が尊敬する女性・・・

それをあげるなら、まず、2人の祖母です。

現在、母方の祖母は近所に健在で、
父方の祖母は20年前に彼岸へ。

大正ロマンのただよう、凛と筋が通った母方の祖母と、
明治の深窓から昭和、平成まで優しさで生きた父方の祖母。

ふたりを思うとき、私は、
両家の身内と自分に流れる血にたいして、
感謝と誇りの念をもちます。

彼女たちはふたりとも、人と争うことをしないです。

争いを避けるのではなく、親身になるのが普通で、
こちらは誠意をつくし、あとは相手と世の中に委ねるような
そんな姿勢を、ふたりとも、タイプも形も違うけど、
私に見せて育ててくれた。

そして、目が広く深いから、短絡的でなく、
どこか辛抱強く、だけれど、どこか人生を楽しんでいて、
そして自然に愛情深い。

祖母たちに与えられた人生の教えは、
結局、いまの私の心の基本なんだと思います。


そういえば、先祖を何代か遡るだけで膨大な数の直系家族がいて、
その一人でも欠けたら自分が生まれていないことになりますが、
その圧巻の度合いを、目で見せてくれる絵本があります。


いのちのまつり―「ヌチヌグスージ」

いのちのまつり―「ヌチヌグスージ」

  • 作者: 草場 一寿
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本





母が彼女の孫、つまり、私の息子に贈ってくれた絵本です。

息子にとっての「おばあちゃん」は、私の母で、

私の祖母にくらべて、本当に幼く見える母ですが、
私は、この人の愛情を受けて、守られ、育ててもらったなあ、と
若いころ・・・今の私より若い頃の母、
そして、今のわが子らより幼い頃の自分の、
ちょっとした断片を思い出して、胸が一杯になる。

私は母とは違う子育てをして、
そのことに後悔はないけれど、

私とはまた違ったやりかたで、
人生を費やして子どもを大事にしてくれた母のことも、
自分は尊敬しているんだと、今更気づいています。





posted by semchy at 21:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月06日

宇宙時代

新聞がなくても暮らせるようになってきたし、
紙の新聞でない方が外で読みやすいかなとも
思うようになってきましたが、
やはり我が家には、常に、いくつか新聞があります。

いつか物置の奥から荷物が出てきたとき、
古新聞紙でくるむ習慣を、
この時代の風物と、捉えらる日もくるのか。

先日の「天声人語」、好きでした。
書いた方の著作などに、会える日があるかもと思う。

(天声人語のページ:3ヶ月前のものまで掲載
http://www.asahi.com/paper/column.html

まとめの部分が、さらに深いものだったら・・と
惜しくも感じたけれど、
いや、これでいいのかもしれない。
これ以上でないほうがいいのかも。

ニュートンの話をあげたあと、
「天才の自然観はおくゆかしい」と結ぶあたり、胸に響きます。

宇宙飛行士の話を、昨日、仕事先の子どもとしました。
彼は、パラシュートで降りてくる宇宙飛行士の絵を書いた。

友人と仕事をしている、私よりも下の世代の人が、
『宇宙兄弟』を教えてくれ、
我が家では、子どもたちも含め家族で読むようになった。

これは、なんと、私、説明、形容できないです。
なんて言ったらいいんだろう、あの・・・あのコミックが、
有無を言わせない価値をもつ、そのことの意味を。

強いていうなら、「生きる力」とは何かを、
読むことで体感させ、触発してくれる。
体感、触発。。。私は、まだ今日は言葉にできない。

新世代の物語だなあと思い、宇宙時代は、
けして軽くも薄くもなく、土と草の香りを、
私たちが知り直す時代なんだと思う。

私、子どもの頃、人並みの寿命を生きれば、
自分の人生の中に、「ハレー彗星接近」があること、
「21世紀」があること、そして、地球の大気外に、
「宇宙ステーション」ができるかもしれないことを、
ラッキーな生まれだと思いながら、科学雑誌を読んでいた。

あのときに思い描いていた「未来」に、
私、確かにいるんだろう。

今だからこそ、出会えている人たち、
できる関わり、
うまれてきてくれた子どもたち、

6月の茂った葉が、強い風にざわめき揺れ合うのを、
とらえる言の葉はあるのだろうかと思い巡らしながら、
それを背に、一心不乱に折り紙をする息子をみて、
私は地上を堪能していると思う。

彼のシャツには、輝く新幹線がプリントされています。


2010年6月4日(金)(朝日新聞 天声人語)

 去年、宇宙に長期滞在した若田光一さんの帰還を、皇后さまが詠まれた歌がある。〈夏草の茂れる星に還り来てまづその草の香を云ひし人〉。おととい帰ってきた野口聡一さんは、土の香にも迎えられた。「ハッチが開いた瞬間、土と草のにおいが強烈だった」。どちらも生命の匂(にお)いである▼搭乗したロシアの宇宙船ソユーズは、落下傘にぶら下がり、土を舞い上げて草原に降りた。颯爽(さっそう)と着陸するスペースシャトルを見慣れた目には、はなはだ牧歌的に映る。母なる大地に抱かれるように、5カ月半ぶりに地球の人となった▼地球の重力も野口さんを迎えた。ものが下に落ちる不思議である。特産の青リンゴを手渡されてかじり、「重い。ニュートンになった気分だ」と笑った。知ってのとおり、宇宙では鉄の塊にも重さはない▼万有引力を発見したニュートンは、自らを「渚(なぎさ)で遊ぶ子ども」に例えたそうだ。真理という大海の波打ち際で、時おり美しい貝を見つけてはしゃいでいる、小さな存在にすぎないのだという。天才の自然観は奥ゆかしい▼この銀河系だけで、太陽のような恒星が2千億はあるそうだ。そうした銀河が宇宙に1千億という。無限感もここまでくれば、わが卑小はかえって清々(すがすが)しい。〈夏草の茂れる星〉に命をもらった奇跡に、ふと頬(ほお)をつねってみる▼人を宇宙に送れば巨費がかかる。それを他に使えば――という葛藤(かっとう)は宇宙飛行士にもあると聞く。だが「渚で遊ぶ」のは人の人たる証しでもあろう。草と土の香に続いて、天上の多彩な成果を語ってほしい。


宇宙兄弟(1) (モーニングKC)

宇宙兄弟(1) (モーニングKC)

  • 作者: 小山 宙哉
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/03/21
  • メディア: コミック





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2010年05月30日

八王子歴史

これはもう本当に、
八王子近辺だけの現象だと思うのですが、
書店にいくと目立ったところに、
大量の平積みになっています、八王子歴史物語。

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まんがで読む八王子歴史物語 1巻



最初は,失礼ながら、けして読みやすい
漫画ではないと思ったのに、これが意外と
わかりやすくどんどん読んでしまう。

八王子経済新聞の記事に刊行までのいきさつが掲載。
出てくる方のお名前に、ちょっと心あたりがある気がしますが、
スムーズに出版にこぎつけたわけではなく、
7年がかりだったとか。


戦国の八王子城の築城と陥落の歴史からはじまり、
(八王子城跡の緑濃い,静けさを思い出す・・
「 兵どもが夢のあと」・・って本当に。)


さらに、随所に出てくる地元の地名、風景と、
流された多くの血、錯綜した熱い想い・・


この土地を舞台に人間が生きていたのだと、
だから今日があり、
私も子どもたちもこの地に育てられたのだということが
リアルに感じられ、胸が震えます。

千人同心に親近感をもつのはなぜなんだろう・・
彼らが日光の火事を防いだ話は、小学校時代から、
聞いていた気がしますが、あまり深く心には入っておらず、
しかし、今日は感動しています。
良くやったねえ―、と。


この漫画。なかなかすごいんじゃ・・??


そして、また、


たとえば夫の郷里も歴史の宝庫だったりして、
どの土地、どの人生も、
ドラマの一部なのだと、思わされます。


あと、それからさに、昨日は20代歴女と話して
どこまでも楽しかったです。

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2010年05月17日

人生をまっとう

学生時代には、ニーチェの世界に、
浸かっていた時期にもあると、思い出しました。

昨日、法事から戻っていくつかのメールを読み、
どうしたらいいだろう・・・という気持ちになっていたら、
この本を差し出されました。



超訳 ニーチェの言葉





オラクルブックのように、ぱっと開いてみたら、
出てきたのは、001のページ。


そのページの一番最後の文は、


「自分の人生をまっとうさせるために、まずは自分を尊敬しよう」


に、ニーチェ?


さすが「超訳」・・・というか、
なるほど、ディスカバーだと思います。

自分が尊敬もしていない人間と仕事をしろというのは、
仕事の相手すべての人に失礼だよね・・

自分の人生をまっとう・・・
自分の力を発揮できるという意味だと、
今日は捉えています。



posted by semchy at 20:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月04日

『ひみつのかいだん』は 冬至祭り

前の記事の『川の光』はネズミ一家の物語でした。

ところで、ほかにも、

私が、野ネズミの話で特に好きなのは、
「野ばらの村のものがたり」シリーズです。

ファンタジックな絵もかわいいですが、
ストーリーも、野ねずみにたくされているからこそ、
国や文化の偏りがなくなり、作者の、
自然や人間の暮らしへの深い考えや愛情を、
感じさせられるなあと思います。

例えば、『ひみつのかいだん』。

秘密の階段・・・このタイトルだけでもときめきますが、
古くて大きなお屋敷の奥へ奥へと進み、
夜の集まりでの衣装を探す子どもたち。


ひみつのかいだん (のばらの村のものがたり)

ひみつのかいだん (のばらの村のものがたり)

  • 作者: ジル バークレム
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1992/12
  • メディア: 単行本





それも「クリスマス」ではなく「冬至祭り」です。
暖炉の前で繰り広げられます。

シリーズの中でも、このお話が、私は大好きです。




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